『Another 2001』綾辻行人
📁ミステリー小説 【私の評価】★★★★★(92点)
本書は、夜見山北中学校の三年三組で起こる厄災(怪奇現象)について、三年三組の先生や生徒が、かつての同クラスの卒業生などの力を借りながら、立ち向かっていく物語です。
『Another 2001』は、第一作目の『Another』、第二作目の『Another S』の続編となっています。
ですが、一作目、二作目を読まずに、本書を読んだとしても、十分に楽しめる作品になっています。
むしろ、前作の知識がなくて読んだ方が、謎が多くて、より楽しめるのではないかとさえ思います。
『Another 2001』は、続編でありながら、それ単独でも成り立っている物語だと思います。
本書の分量ですが、ハードカバーで、辞書並みの分厚さがあります。
手に取った時には、途中で飽きて、読み切れなくなったらどうしようと思いました。
ですが、そんな心配は杞憂でした。
全部で797ページありますが、実際に読み始めると、止まらなくなります。
私は、1日に1時間~1時間半で100ページを読み進めて、一週間で読了しました。
「また、明日も続きを読める」
そんな楽しみを感じさせてくれる作品に出会えて、幸せでした。
ミステリーとホラーが合わさった傑作です。
是非、綾辻ワールドの雰囲気を、味わってみていただければと思います。
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