ごみはどっち? 「ごみのはての」のレビューと感想

新鋭の注目小説

『ごみのはての』 佐佐木陸

📁新鋭の注目小説 【私の評価】★★★★★(90点)

ゴミ屋敷の清掃員のお話です。

YouTubeなどで、ゴミ屋敷の清掃を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

玄関のドアを開けた瞬間、人の背よりもうず高く積まれたごみの山

それを一つずつ掻き出し、綺麗にしていく様子を見ていると、気持ちがすっきりしてきます。

他方で、そのゴミ屋敷を掃除する清掃員の方に目を向けたことはあるでしょうか。

力仕事なので、機敏に動く清掃員たち。

あくまで主役はゴミであり、清掃員はそれを綺麗にする脇役。

ですが、この作品では、清掃中に強盗が押し入ることで、世界ががらりと変わります

ゴミの中での激しい格闘。

清掃員たちの、押さえつけていた個性的な本能が爆発します。

ゴミまみれになりながら、最終的に清掃員たちが至った境地とは。

一気読みできる分量ですので、おススメです。

なお、作者の佐佐木陸さんは、2023年「解答者は走ってください」で第60回文藝賞優秀作を受賞しています。

これからも楽しみな作家さんです。

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