📁ミステリー小説 【私の評価】★★★★☆（85点）
ミステリー小説としては一級品だと思います。
ただ、いかんせんグロテスクで、気持ち悪い場面が多いため、好みが分かれると思います。
SFの要素がありつつも、しっかりと作り込まれたロジックの世界が展開されます。
時間をさかのぼれる薬を使って、家族を守ろうとする主人公の象山。
ですが、その成功率は５０％。
そして、見事時間をさかのぼることができた自分と、失敗して時間をさかのぼれなかった自分という、二人の自分が生じることになります。
ネタバレになりますので、これ以上は伏せますが、最後のトリックの種明かしに至るまで、徹底的にロジックで構築されている、見事な作品だと思います。
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