死を迎えるということ 「ほどなく、お別れです」

感動小説

『ほどなく、お別れです』長月天音

📁感動小説 【私の評価】★★★★☆(89点) 

就活が上手くいかず、葬儀屋でのアルバイトを再開した美空。

美空には、幼いころに亡くなった姉の美鳥の霊が、いつもそっと寄り添っています。

そのおかげで、美空は、亡くなったご遺体の霊と会話することができるという、特異な能力を持っていることに気づきます。

生きていれば、お別れは誰にでもやってくるもの。

ちゃんと送ってあげることがどれだけ大事なことなのか、この作品を読んで改めて感じました。

そして、物語の最後、姉の美鳥が抱いていた想いがわかった時、心が震えました。

身内の葬儀をご経験されたことがある方は特に、本作品を通じて、「ほどなく、お別れです」という言葉が持つ響き、意味、重み、そして願いが、胸に迫ってくるのではないかと思います。

是非、ご一読ください。

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