『万引きの国』長井短
📁新鋭の注目小説 【私の評価】★★★★☆(85点)
主人公は女子高生の楠(くすのき)朱里。
高校入学直後、教室のイケてるグループに加わることになります。
それは、カ行だったから。
他の三人は、梶原、木下、小林。みんなカ行です。
朱里は、そのイケてる三人に付いて行こう、合わせようとして、三人がいいと思うことを自分もいいと思い、三人がダサいと感じることは自分もそう感じるように、自分を変えようとします。
でも、本当の朱里は、白雪姫に憧れ、王子様を夢に見る女の子です。
それを隠して、イケてる感じにアップデートしようと必死な朱里。
その日も、朱里はコンビニでバイトをしていました。
そして、朱里の目の前で、万引き事件が発生します。
万引きした彼が、捕まえようとした店長めがけて、渾身の右ストレートを放ちます。
この一発が、ゴングのように、朱里の世界観を揺り動かし始めます。
さて、朱里の世界観はどうなっていくのか。
是非、本作をお楽しみください。
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