『ニッポンの移民』是川夕
📁世の中のリアル 【私の評価】★★★★★(95点)
川口市のクルド人の騒動などを見ると、外国人が日本に多く入ってきて、怖いという印象を持ちます。
日本に移民はいらない。
感情的にそう叫びたくなります。
そんな時、本書を手にとりました。
本書は、冷静に、日本の外国人労働者の受け入れについて、データをもとに論じています。
例えば、
・日本は欧米と異なり、技能の選別による永住ではなく、技能形成を通じた永住という、世界でも珍しいスキームにしていること
・北米や欧州諸国が受け入れる移民の多くは、旧宗主国と植民地関係の中で起きていること
・日本は移住先として選ばれない国ではなく、むしろ最近ますます選ばれる国になっていること
・今後、日本は急速な人口減少を経験することになるが、AIによる生産性の上昇と移民流入が続き、低水準ながらも経済成長を続ける見込みであること
など、データに裏付けられた鋭い指摘が数多くなされています。
外国人とは一緒に暮らしたくない。
だけど、夜のコンビニバイトとか、辛い仕事はしたくない。
でも、便利さは享受したいし、人口減少の中でも日本の経済成長はしてほしい。
あれもこれもいいところ取りはできない現実がある中で、感情的にどちらかに寄って争っても、益がない気もします。
メリデメを考えながら、どうよい加減のところでバランスを取っていくか。
読後の感想として、欧米では移民排除の動きが高まる中で、日本では今後の将来を見据えた冷静な議論が必要となっていると感じました。
そのために、本書はとても貴重なデータを提供してくれていると思います。
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