原発はそこにある 『天空の蜂』

ミステリー小説

「天空の蜂」東野圭吾

📁ミステリー小説 【私の評価】★★★★★(90点)

超大型特殊ヘリコプターが乗っ取られます。

そして、そのヘリコプターは原子力発電所の真上でホバリングし、政府が要求を飲めなければ原発に墜落させるとの脅しが行われます。

読み応えがある内容となっています。

その理由は、ヘリコプターと原発について、専門的な知識をふんだんに用いているからです。

特に原発については、通常の原発(軽水炉)と高速増殖炉の違いについて、丁寧に解説されています。

改めて、原発についての知識がなかったことを痛感させられます。

そこのことこそ、この作品が最も伝えたかったことなのだろうと思います。

単行本として刊行されたのが1995年とのことですが、全く色あせない内容であることに驚かされます。

是非、ご一読ください。

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